連載が開始『鉄子の旅』

連載が始まった「鉄子の旅」での連載は足掛け5年に渡る連載漫画となりました。漫画の絵を描いたのは千葉県出身の漫画家菊池直恵さんです。旅案内人の鉄オタ横見浩彦さんは女性に興味がかなりあるという独身男性なので、女性の漫画家で!という提案があったほどなので、どのようなお顔立ちなのかが気になるところですが、エッセイストとして活躍している「負け犬」の生みの親でもある酒井順子さんによると「荒川静香に似ている美人」なので、一緒に旅できる横見さんもかなり楽しい旅になったことでしょう~ 確かに男性の横見さん、男性編集者、男性漫画家と旅をするより女性が参加することで、グッと旅も華やかにそして楽しくなることは間違いありません。

略称は『鉄子』

『鉄子の旅』のコンセプトは、鉄道大好きのトラベルライターの横見さんと、鉄道に全く興味のない作画者が、日本全国の鉄道にいやいやながら、連れまわされるというものです。旅をするメンバーは作画者の菊池直恵さんがキチクとして登場して、旅案内人の横見、そして担当編集者。時折ゲストが旅に同行する「鉄道紀行漫画」です。

作画者の菊池直恵さんの体力の限界を理由にして、連載は平成18年(2006年)12月号の第48旅『上信電鉄オススメ駅巡り』で連載は終了していますが、コラムは平成20年(2008年)3月号まで掲載されています。アニメ化されたのは、平成19年(2007年)ファミリー劇場で放送されました。アニメが終わった後も、カラー特別版であったり日本横断弁当が販売されたりと「鉄子の旅」の新企画は続いています。番外編も小学館月刊誌『ラピタ』で掲載されたものがありますが、この番外編で舞台になったのは明知鉄道で、旅の案内人として登場したのは矢野直美さんです。そして『おんなひとりの鉄道旅』文庫版西日本編として収録されています。

『鉄子の旅』の作画したキクチこと、菊池直恵さんの体力の限界になるのも分かりますね~ まるで千代の富士の引退会見「体力の限界。気力の限界」と涙目で語っていたシーンを思い出されますが、旅をしてそして執筆して・・というのはかなり疲れたと思いますよ。もちろん締め切りもあるので精神的にも疲労しますよね。描くことだけでも、かなりのエネルギーを必要とするのに、言葉は悪いのですが本人があまり興味のない鉄道に連れまわされるんですから。

『新・鉄子の旅』

体力の限界となったキクチさんからバトンが渡ったのが、ほあしかのこさんです。ほあしかのこさんに代わり「鉄子の旅」は「新・鉄子の旅」になりました。「新・鉄子の旅」が連載された当時、ほあしかのこさんが住んでいたのは福岡でした。「新・鉄子の旅」は平成21年(2009年)7月号の『月刊IKKI』から連載がスタートして、ほあしかのこさんにとっては「新・鉄子の旅」がデビュー作になりました。そして「新・鉄子の旅」となっての連載から、旅の同行者メンバーに『月刊IKKI』の編集長と女優の村井美樹さんが加わっています。「新・鉄子の旅」の連載は平成25年(2013年)3月号『 熊本、長崎、そして終着!?』を最後に終了しています。

『鉄子の旅』を書いた作者をご紹介しましょう~

月刊IKKIの編集長が書泉グランデで【乗った降りたJR四六〇〇駅】と出会い、この話をイシカワにしたことでこの本を知っていると大いに盛り上がり筆者の横見さんと会うことになりますが、連載漫画の「鉄子の旅」となって初代「鉄子の旅」の担当編集者となったのが「イシカワ」さんです。漫画中に「イシカワ」として登場しています。第6旅で「鉄子の旅」の担当編集者は変わります。

菊池直恵

菊池直恵(きくちなおえさん)は、「コラム 実録鉄ヲタブランド化計画」を含めたすべての全旅に登場しています。作中では「キクチ」と表記されています。漫画の執筆を引き受けた条件は「昼食は駅弁にする」ということでになっていますが、残念なことに「昼食は駅弁」の約束が、よくすっぽかされてしまいます。担当編集者イシカワがいうには「安上がりな女」になっています。

キクチは連載当初は、鉄道に関して「移動手段」としか思っていないごくごく普通の非「鉄」でした。ところが、連載開始されてから、本人が意識しないところの無意識のところで、じわりじわりと鉄道知識が刷り込まれていきます。そして第31旅では、遂にタブレット閉塞の説明が出来るまでになってしまった自分自身に愕然としてしまいます。「鉄子の旅」が連載された初期のころは、観光もできないし美味しい食べ物が堪能できないことに文句を言って、自分にとって都合の良いこと反対に旅案内人の横見にとっては都合の悪い事になるとやたらと喜んだりと、鉄道旅に対して反抗的でした。

ところが後期になると「鉄道の旅」にすっかり慣れてしまったのでしょうか、鉄道旅について反抗的な態度をとることもなくなるどころか、むしろ楽しんでいたり、横見が観光を入れようとするとしたり、鉄道を嫌がるといったキクチ寄りの意見を言うと、逆にその横見に対して不審に思ったりに突っ込むようになりました。

『新・鉄子の旅』になると、ほあしにかのこに「鉄子」を引き継がせる為に第1旅に登場したほか、第25旅にもイベントに一緒に参加しているので再登場しています。

ほあしかのこ

菊池直子さんから「鉄子の旅」を引き継いで「新・鉄子の旅」の作画を担当していました。連載当初は福岡在住の専門学校生でした。『IKKI』 編集部に持ち込んだ原稿が2代目担当者となったカミムラの目にとまります。編集者にとまったことで、「新・鉄子の旅」作品でデビューしました。もちろんほあしかのこさんも、引き継ぐ前から「鉄子の旅」の存在を知っていましたが、菊池直恵さんと同じように実際に旅をするようになってその実態に驚き、そして混乱することになりました。

鉄道に関する知識が、ほとんどゼロなので鉄道用語が登場するとその鉄道用語とは全く関係ないものを思い浮かべます。デビューした当時は、未成年でのデビューとなりましたが、「新・鉄子の旅」第3旅の前に20歳になっています。砂絵が得意なので、「新・鉄子の旅」の単行本の表紙は、ほあしかのこが実際に作った砂絵になっています。